なぜ幌を選んだか
2016年11月、私は品川の倉庫で行われたマツダロードスターRFの展示会に来ていました。ロードスターが欲しくなったのは先代のNCのRHTを見た時でしたので、出来ればハードトップが欲しかったのです。しかしながらRFは屋根が全開にならないことが引っかかっていました。まずは現物を見てみようと思い、展示会に赴きました。RFは想像以上にかっこ良く、屋根の開閉も美しく、心をくすぐられるようなギミック感あり、「これならいいかも!」と思わさしめました。そしてそれから程なくしてディーラーに試乗車が入ったとの連絡を受けて試乗しに行きました。
グレードはRSで、17インチのBBSホイールがカッコイイ!何十年ぶりかのマニュアルにおののいていましたが普通に運転できてしまった。意外と覚えているものですね。信号で止まるとアイドリングストップ。始動も気付かないほど静かでした。低速トルクがあり、エンジンを回さなくても余裕で走れる感じ。2回、試乗コースを回らせてもらい、ディーラーに戻り・・
開口一番、「幌にします!」
試乗もせずに。そしてまだ買うかどうかすら決めていなかったのに。試乗によりロードスターが絶対欲しい病に感染!そして一方、RFが自分の欲しい車でないことがはっきりと分かりました。RFは自分にとっては「普通のイイ車」でした。これにするくらいなら別にロードスターじゃなくていいと思いました。私がロードスターに求めていたもの、憧れていたものは、開放感、自由人感、ヒラヒラ感、解き放たれ感、だったのです。RFは違いました。私にとってはただのカッコいい、イイ車でした。
RFの展示会にはRFと幌の数グレードが展示されていました。ふと、マツダの説明員の方に「ちなみにもしあなたならどのロードスターにされますか?」と聞いてみたところ、即座に幌を指差しました。仮にもRFの展示会なのに😁そういう正直なところがマツダの素敵な所。ロードスターは遊んでナンボ、例えば17インチなんて履いちゃったら、タイヤ替えるにもコストがかかる。幌で遊び倒すのが最高、と目を輝かせていたのが印象的でした。
グレードは一択だった。
ロードスターの純正オプションにレカロシートとビルシュタインダンパーというのがあるんですが、それがかっこいい。シートはアルカンターラの座面に上品な赤い縁取りにRECAROの控えめな刻印が渋く、ビルシュタインはタイヤハウスの脇からチラリズムな黄色がかっこいい。RSだとこの装備が標準で付いているんですね、しかも単体で買うよりも安くなる。ミッションがMTのみというのもいい。
2年乗ってモータースポーツを経験した今考えると、NR−Aにフルバケットシート換装というのが最強だと思っています。でも、
・マツダコネクト、快適!
・インダクションエンハンサー、ジワジワいい!👍
・Boseオーディオシステムという精神的充足感
・シートヒーターの冬場最強感
・アルカンターラとレザーのめちゃめちゃオサレなレカロシート!乗り込むたびにニヤニヤが止まらない!
これらはNR−Aでは付かないわけで、(NR−Aを買おうとする人が後付けしようとするわけもなく)日常使いではやはりRSで良かったなぁと思うわけです。でもこの後書くモータースポーツでは、そのような装備は重いし邪魔で、やはりNR−Aが良いなと思うわけです。
ツーリングの楽しさ
ロードスターオーナーズミーティングは全国のあちこちで、それこそ毎週のように行われています。オーナーズクラブが主催する大規模なミーティングから、有志が主催する小さなものまで。NA,NB,NC,NDの型別に行われるものもあります。参加してみたいなと思ったら迷わず参加。ロードスターという共通項があると初対面でも話が弾みます。カスタムにお金をかけてなくたっていい、ノーマルだっていい、ロードスターに対する自分なりの思いがあれば。オーナーはどなたも多様な思いを持っていてそれを聞くのも楽しいのです。